研究・技術開発紹介
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2020年11月4日
BIM/CIM を活用した施工情報の収集共有システム
「五洋施工情報収集共有システム(i-PentaCOL/3D)」は、BIM/CIMを活用して建設現場の様々な情報の収集と共有を行うクラウドシステムです。
情報基盤にBIM/CIM(3次元施工情報)を用いることで関係者間のコミュニケーションが容易となり、打合せのための移動時間、データ収集・管理や資料作成のために要する時間を大幅に削減することが可能になりました。
本システムには、現場活用に特化した操作性の良いBIM/CIMツールを使用しており、ユーザー間コミュニケーション機能も有しています。Webブラウザ上で BIM/CIMを活用した動画作成やコメント登録ができるので、遠隔地にいる関係者もタイムリーに現場の状況を把握することが可能となります。
適用事例
2019年度、国土交通省の「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に、当社は東北地方整備局発注の国道 106 号与部沢トンネル工事で応募し、採択されました。
現場では、データを活用して施工の労働生産性の向上を図る技術として、① i-PentaCOL/3Dによる情報共有のほか、② MR(Mixed Reality)による遠隔臨場、③ 切羽画像を用いた岩種判定技術などを導入しました。その結果、国土交通省より総合評価としてA評価(試行は十分な成果があり、技術の導入効果や社会実装の実現性について高く評価できる)を受けました。
今後も、建設現場の生産性向上と作業の省力化のため、「五洋施工情報収集共有システム( i-PentaCOL/3D)」を積極的に施工現場へ適用していく予定です。