技術研究所について

技術研究所について

POSTUTOPIA(ポストユートピア)

研究本館 中庭 POSTUTOPIA(ポストユートピア)

研究本館中庭技術研究所の正門から本館前には、サイト・スペシフィックとして“ポストユートピア”と名付けられた中庭があります。水船をイメージさせる噴水池、無限数の計算器、芝生に覆われたピラミッド群の印象的な風景が来所者を出迎えます。これらは、1994年技術研究所が那須へ移転した際、たほりつこ氏によりデザインされ、当社の精鋭との協働で3年間の実験を経て制作されました。デザインコンセプトは、「過去」「現在」「未来」。スエズ運河の拡張工事によって発展した当社の歴史を踏まえた唯一無二の本作品は、日本美学の「見立て」手法により、それぞれが意味を持って存在しながら時空を重層的に行き来するものとなっています。
※サイト・スペシフィック:特定の場所に存在するために制作された作品

ポストユートピア

水船

水船長辺36m、短辺12mの楕円の池とその中に浮かぶ船形の池は「過去」を表します。王の死後、心臓と生前の行いが見えない天秤にかけられ永遠の命を得られるか、否かの審判が下るというエジプト神話をモチーフに、水船を天秤に見立てたものです。研究者が日々試されていることを自覚し、思索の場となるよう作られました。

 

無限数の計算器

無限数の計算器水船の右側には、ソロバンを丸くかたどった無限数の計算器が置かれています。全ての現象を数値へ置き換える技術者の仕事からインスピレーションを得て制作されました。利益は永遠に増大するという幻想に対して、現実は循環しているのではないかという考えのもと、永遠に続く無限のソロバンで「未来」を表現しています。

 

芝生のピラミッド群

芝生のピラミッド群22個のピラミッドと20個のピットから構成されており、「現在」を表します。ピラミッドは自己を積み上げ構築し、さらに信頼を作り上げていくことを示し、ピットは研究や技術を深く掘り下げ、探求することを意味します。掘り下げること、積み上げることは、同時に行われ、技術研究所で働くすべての職員を象徴するモニュメントです。

 

ワードスクエア

ワードスクエアピラミッド敷地の中心から真北にある歩道には思考のための文字盤が埋め込まれています。スクエア中心に配置された「沈黙」の文字は、研究・開発のスタート地点を示します。そこから、研究者が悩み乗り越えなければならない言葉が四方八方に広がり、最後は「希望」「信頼」などのポジティブな言葉へ辿りつきます。全37文字が様々な方向に散りばめられています。

 

デザイン:たほ りつこ氏(東京藝術大学名誉教授)のご紹介

たほりつこ氏(東京藝術大学名誉教授)



アメリカでの活動を中心に、ランドスケープ彫刻などのパブリックアートに新しいジャンルを拓き高い評価を得たアーティスト。従来の大型モニュメントではなく、自然、共生をテーマに地域市民と共につくる新しいアートを提案。

 


「次代を創るリーダーの元で、プロフェッショナルな技術者と仕事ができたことは、本当に幸運でした。現場での迅速な対応、同時に、長期の忍耐強い計測と実験を持続する技術開発、どれも徹底した追及により結論を出す、土木建設は都市基盤をつくり、ダムなどを含む土と水に関わる国土保全を支える責任重大な分野です。

その分野を命懸けで牽引してきた記憶を刻み、次代を語る時間をつうじて生まれた作品を、数多くの皆様方に体験していただきたい。そして研究員の皆様方には、少しスロープのある芝生を、ピラミッドを巡りながら歩くことで、日々の思索と運動、自然に触れ、心身の健康にお役立ていただければ幸いです。」

(2019.8.27.当社技術研究所での講演より)

PAGE TOP