研究・技術開発紹介

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免震技術の計測データ公開

技術研究所では、展示実験棟の免震棟下部に免震構造を採用し、その効果について加速度計で計測・検証しております。ここでは、免震構造を用いた建物(免震建物)とその効果についてご紹介するとともに、実際に技術研究所で震度4以上を計測した際の免震棟/非免震棟での計測データを公開しております。ぜひ、免震構造の“免震”効果をご覧ください。

1.免震建物の効果

一般的な建物(非免震建物)は地震の揺れが直接建物に伝わるため、地震と同様に激しく揺れ、建物内部においては家具の転倒などを引き起こします。そこで、地震対策の1つとして“免震”技術があります。

免震建物では、建物下部の装置が地震の揺れを吸収するため、地震の揺れは建物に伝わりにくくなり、建物内部における家具の転倒などの被害が低減されます。

免震建物

2.技術研究所の免震装置

免震装置は、建物の鉛直荷重を支える機能と、地震の揺れを吸収する機能によって構成されています。また、地震の揺れを吸収する機能は、周期の短い激しい揺れを長い周期の揺れに変える役割をもつアイソレータと、ゆっくりとした振幅の大きい揺れを早く留める役割をもつダンパーによって構成されています。技術研究所では、これら機能を1つの積層ゴムに組み込んだ高減衰ゴム系積層ゴムを用いた免震装置を設置しています。

免震装置の模式図
免震装置の模式図
高減衰ゴム系積層ゴム
高減衰ゴム系積層ゴム
(技術研究所研究本館免震棟地下ピット)

3.技術研究所における地震の観測

技術研究所では、非免震棟および免震棟によって構成された展示実験棟において、地震による振動や常時微動を観測しています。下のグラフは観測地点(5F)において観測された加速度の時刻歴を示しています(水平方向)。免震棟()において観測された加速度の最大値は、非免震棟()において観測された加速度の最大値よりも小さくなっています。加速度は、建物に作用する力の大きさを表しているので、免震装置によって地震の揺れが吸収されていることが分かります。

振動データの観測位置
振動データの観測位置
は加速度計の設置位置を表す)

加速度の時刻歴1

加速度の時刻歴2
加速度の時刻歴*2
*2 日時:2014年9月3日16時24分頃 震源:栃木県北部 震度:4(那須塩原市)

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