研究・技術開発紹介

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2013年6月11日

シェル型浸透固化処理工法

「シェル型浸透固化処理工法」は、従来の浸透固化処理工法(以下、従来工法)の薬液改良固化体の外側部分に強い外殻(シェル)をつくり、中心部分に未処理部分を30%残すことで薬液使用量を減らす低コスト型薬液改良工法です。従来工法に比べてコストは20%低減しながら、地盤の変形抑制性能は同等の性能を有しています。また、当社が保有している「曲がり削孔」及び「長距離曲がり削孔」技術にも対応しており、広い汎用性を有した技術となっています。

本工法は、改良対象地盤に従来工法と同じ浸透固化液を注入した後に、薬液と比重の近い海水等の液体を注入することにより、外殻を持ったシェル型改良固化体を形成させます。地震時に改良固化体内部の未改良部分は液状化する可能性がありますが、薬液固化体で形成されている外殻は液状化せずに、従来工法通りの改良強度を発揮するため、液状化した固化体内部の土は殻外に流出せず、改良対象地盤全体の変形抑制性能は従来工法と同等の性能を発揮します。本工法は既に北海道石狩湾新港における現地施工実験で施工性の確認を行い、遠心模型実験および室内実験で液状化に関する改良効果を確認しています。

current_research_archive_4001シェル型浸透固化処理工法施工イメージ図

current_research_archive_4002シェル型改良固化体の変形抑制メカニズム図

current_research_archive_4003現地注入実験におけるシェル型改良固化体(実物)

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