研究・技術開発紹介

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2014年6月18日

柱と柱梁接合部のコンクリートを打ち分けられるP-RCS構法

P-RCS構法は、梁に軽量で大スパンにも対応できるS造を用い、柱には安価で剛性の高いRC造を用いることで、従来のS造やRC造よりも合理的な設計が可能となり、コスト低減が期待できる工法です。S造に比べ鉄骨量を半分程度におさえることができるため、鋼材単価の影響を受けにくく、材料単価の変動に応じて顧客へ最適な提案を行うことが可能となります。また、柱梁接合部は鋼板で覆い、せん断補強筋を用いない接合方式を採用しているので、型枠工事や鉄筋工事を省略することができ、特に階高が高く高所作業が必要となる物流倉庫に最適な工法です。さらに、次のような特長を持ち、躯体工事費を既往工法に比べ510%程度、低減させることができます。

P-RCS構法の特長

  1. 柱には21~60N/mm2、柱梁接合部には21~100N/mm2のコンクリートを用いることができ、さらに柱と柱梁接合部のコンクリート強度を打ち分けることが可能なため、柱梁接合部に大きな力がかかる大型物流倉庫にも対応できます。
  2. 物流倉庫のトラックバースのような大きな床の段差にも対応できるように、柱の両側の梁を梁せい分までずらすことが可能となります。
  3. 梁は柱の中心から柱幅の1/4まで外壁側に偏心させることができるので、ALCの様な乾式の外壁を取り付ける場合、外壁を支える接合金物を小さくすることが可能です。
  4. ブレース付き架構にも対応しているため、ブレースを用いない場合に比べ、柱や梁の断面を小さくすることができます。

current_research_archive_4004RC梁S構法施工イメージ図

current_research_archive_4005RC梁S構法 断面図

なお、この度、一般財団法人日本建築総合試験所において、建築技術性能証明(性能証明 第13-33号)を取得しました。

関連リンク

P-RCS構法を開発

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