研究・技術開発紹介

研究・技術開発紹介

五洋の技術 テーマ別 : 施工性・品質の向上

浚渫・埋立工法

環境浚渫工法(END工法)

環境浚渫工法(END工法=ENvironmental Dredging method)は、ユニークな箱型密閉形状で機械的な水平掘削機構を持つENDグラブと高精度な浚渫管理システムにより、汚濁拡散防止および余堀低減に効果がある環境対応型浚渫工法です。


管路分級工法 

管路分級工法は、砂分の多い浚渫土砂を対象に、土砂圧送中の管路途中で連続性を損なわずに浚渫土砂を砂分とシルト分以下に分離し、砂分のみを回収するシステムです。

地盤改良工法

ブレーカ付ドレーン打設工法

ブレーカ付ドレーン打設工法は、標準型プラスチックボードドレーン打設機のケーシング先端部分にブレーカを取付けることによって、これまで打設が困難であった、N値15以上の硬質地盤下部の軟弱層の地盤改良を可能とする工法です。また、削孔機による先行削孔工が不要となるため、従来工法と比較してコストダウンが図られます。


真空圧密ドレーン工法

真空圧密ドレーン工法は、排水ホース付き気密キャップを取り付けたドレーンを改良地盤に打込み、負圧を作用させることにより圧密改良する工法です。鉛直ドレーン打設の一工程で負圧の密封効果が得られることから、密封シートを使用する従来の真空圧密工法に比べて、施工の省力化が図られ、コストダウンと工期短縮ができます。


パイプミキシング工法

パイプミキシング(Pipe Mixing)工法は、管中混合固化処理工法の一つであり、圧送中の浚渫粘性土に圧送管内で直接固化材スラリーを添加し、圧送管内の乱流効果を利用して粘性土と固化材を混練するものです。


SGM軽量土工法

SGM軽量土工法は、浚渫土や建設発生土などの原料土に、水、軽量化材(気泡、発泡ビーズ)、固化材などを混合して作製される単位体積重量 8~13kN/m3の軽量な地盤材料です。

海上工事

クレイガード工法

クレイガード工法は土質遮水材料を用いて管理型海面廃棄物処分場の側面や底面を遮水する工法です。土質遮水材料は自己充填性・変形追随性を有しており、地盤の沈下や波浪などの外力に対しても追随し、長期間にわたって遮水性を維持することが可能です。


ジェットポンプ式サンドバイパス工法(J-SB工法)

ジェットポンプ式サンドバイパス工法(J-SB工法)は、堆積海岸域の砂を固定式ジェットポンプで吸い込み、配管を通して侵食海岸域へスラリー輸送することで、侵食された海岸を復元させる技術です。


ハイブリッド重力式桟橋

ハイブリッド重力式桟橋は、重力式岸壁と桟橋の長所を併せ新しい形式の岸壁構造です。上部工を底版上の柱体により支持する構造となっており、一般的な重力構造であるケーソン式岸壁に比べて軽量であり、作用する土圧も少なくなるというメリットがあります。

沈埋函

最終接合工法(キーエレメント工法)

キーエレメント工法は、これまで必要とされた沈埋トンネルの最終継手工を省略する技術です。本工法は、従来工法であるVブロック工法の接合原理を応用したもので、くさび形の最終沈埋函(キーエレメント)を、自重と水圧を利用した水圧接合によって既設沈埋函と密着させます。


最終継手工法(Vブロック工法)

Vブロック工法は、くさび形のブロック(Vブロック)を大型起重機船で最終継手部に沈設し、接合する工法です。本工法では、Vブロックの自重と上下に働く水圧差を利用した水圧接合によって、Vブロックを既設沈埋函と密着させます。


新型(大変形追従)継手 クラウンシール

クラウンシール式継手は大変形に対しても追従可能で、耐震性が向上した沈埋トンネルの継手技術です。

山岳トンネル・シールド

上向きシールド工法

上向きシールド工法は、ビル街・繁華街・鉄道線路敷内・道路部・山頂・海洋部など立坑を造る事が難しい場所でも、地下から地上に向けてスムーズな施工が可能な工法です。


リングシールド工法

リングシールド工法は、リング部と作業坑部で構成された1台のリング状シールドで、まず大断面トンネルの覆工部分だけを先行掘削し覆工体を構築した後、覆工体内部の土砂を掘削してトンネルを完成させる、新しい発想から生まれたトンネル工法です。


ほぞ付きセグメント

ほぞ付きセグメントは、継手金物を用いずにリング同士を凹凸ほぞで連結し、シールド覆工の合理化、省力化を進めるセグメント工法です。


耐劣化性セグメント CR-ARMOR

CR-ARMOR(シーアールアーマー)は新設のシールドトンネルを対象とした二次覆工の代替工法です。使用環境条件の厳しいトンネルにおいて、セグメント内面に耐劣化性(耐腐食性、耐摩耗性、耐衝撃性など)を有する内面被覆材(ビニルエステル樹脂製FRP板、厚さ:約2mm)を設置することで、シールドトンネルの長寿命化を実現する工法です。


シャークビット工法

シャークビット工法は、鮫の歯のようにカッタービットを何回でも再生できる交換方法です。長距離シールド工事におけるカッタービット交換では、新しいカッタービットを内周側から一個ずつカッタースポークに押し込み、磨耗した外周側のカッタービットを地山に押し出し交換ができます。磨耗だけでなく掘削地山の土質の変化にも簡単に対処できる経済性と施工性に優れた工法です。


親子シールド工法

親子シールド工法は、径の小さなもう1台のシールド機を内蔵しているシールド機によって、大きさの異なる2種類の径を連続して掘削できます。中間立坑や径を変えるときの補助工法も必要ないので、長距離トンネルを経済的に造りあげることができます。


T-BOSS工法

T-BOSS工法は、シールド内に格納装備された切削ビット付の円筒形鋼板リング(切削補強リング)により既設トンネルを直接切削・貫入し、新設管渠と既設管渠を機械接合するシールド側面地中接合工法です。


MELIT工法

MELIT工法は、推進機内に格納装備された切削ビット付の円筒形鋼板リング(スライドリング)により既設トンネルを直接切削・貫入し、新設管渠と既設管渠を機械接合する側面地中接合工法です。


GST工法

GST工法は削孔中に三軸オーガ掘削機の錐先端のズレ量をリアルタイムに計測し、その結果に基づきコンピュータで削孔方向を自動制御することで、高精度に連続性のある柱列壁を構築します。


曲がりAGF工法

曲がりAGF工法は、半径30~40m程度の弧状に加工した鋼管と注入材を用いて弧状の先受け構造を切羽前方地山に造成し、切羽安定対策、地表面沈下対策などに効果を発揮する工法です。


曲がりGFRP管フォアパイリング工法

曲がりGFRP管フォアパイリング工法は、先受け部材と注入材を用いて切羽前方地山に弧状の地山改良補強体を造成する長尺先受工の一種です。先受け部材には、弧状の鋼管(先頭管)と軽量・高強度のGFRP直管(後続管)を使用します。


切羽前方コアサンプリングシステム

切羽前方コアサンプリングシステムは、トンネル掘削汎用機械であるドリルジャンボで迅速に切羽前方地山から岩石コアを採取し、直接的かつ簡便に地質を評価することができます。

コンクリート・材料

コンクリート用高性能被膜養生剤「クラテキュア」

コンクリート用高性能被膜養生剤「クラテキュア」は、水分閉鎖性に優れた油性成分を有した乳化剤であり、初期材齢時のコンクリート表面に噴霧することで半固形の油性被膜を形成します。養生時に水分蒸発を抑制することからコンクリートのひび割れを防ぐ効果があり、構造物の品質と耐久性を向上させ、構造物を長寿命化させます。


EG定着板工法(機械式定着)

EG定着板工法(機械式定着)は、鉄筋端部に摩擦圧接されたネジに円形定着板を手で締め込める工法です。従来の機械式定着工法に比べても、グラウト材が不要で、施工に時間と手間を要しないことから大幅なコストダウンを図ることができます。


高強度コンクリート爆裂防止対策

コンクリートに有機繊維を混入する爆裂防止対策を適用し、建築物の耐火性を確保するとともに居住空間の有効利用を図ります。

構造

シップリフト

シップリフトは、エレベーター方式による船舶等の進水・陸揚げシステムです。回転速度を一定にしたホイストモーターを採用することで、船体への不均等な負荷を生じさせることなく船舶を上下架できるため、従来の斜路(スリップ)方式と比較し、船体や船底機器類への損傷リスクを回避できます。


ボールボイドスラブ工法

ボールボイドスラブ工法は、数多くあるボイドスラブ工法の中でも、独自のカプセル形状のボイドを使用しているので、業界最軽量の中空スラブを実現しています。これにより、遮音性の高い高剛性スラブを確保しながら、スラブ自重の軽量化で、構造体そのもののコスト削減が可能となります。


PHRCシステム

PHRCシステムとは、鉄筋コンクリート(RC)で造る超高層建築構法です。一般的な鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造よりは、コストダウンが図られるシステムです。


MAX-E工法

MAX-E工法は、従来は困難とされていたRC(鉄筋コンクリート)梁の端部における設備配管用の開孔補強を可能にしました。梁端部に設備配管を寄せることができるので、下がり天井の出隅部分の張り出しを小さくすることが可能となります。それによって居住空間が拡大し、住戸プランのバリエーションが豊富になります。


RCS合成壁工法

RCS合成壁工法は、仮設山留め壁であるソイルセメント柱列壁(SMW)の応力材(S)や親杭横矢板の応力材(S)と地下外壁(RC)を、形鋼コネクタやスタッドコネクタなどで一体化する工法です。合成壁として、土水圧による曲げやせん断に抵抗します。


PSP工法

PSP(Permanent Soil cement mixing Pile)工法は、仮設の山留め壁であるソイルセメント柱列壁の施工管理、品質管理をより厳密に行いながら、冨配合注入液を注入して攪拌混合し、芯材を建て込むことにより建物を支持できる本設構造物とする工法です。


RCスラブ補強工法

RCスラブ補強工法は、軽量な補強部材のみで既存RCスラブの振動障害の改善、耐力上昇、たわみ復元を可能にする床補強工法です。鉄骨梁を取り付けるなどの一般的な床補強工法と比べて、施工が簡単で補強目的に応じて以下の2つの工法から補強工法を選ぶことができます。


PHBS構法

PHBS構法は、梁の端部をRC造、中央部をS造とする複合構造梁です。梁部材をRC造やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)で構築する場合に比べ中央部をS造としているため、20mを超える大スパン建物にも適用できます。


五洋建設膜構造システム

膜材は耐久性・耐火性に優れた素材で、明るさ美しさを保つセルフクリーニング作用を有する。軽くて強い膜構造は、建設コストを低減可能。


コア壁型超高層架構

コア壁架構は、建物の中央に設けた連層耐震壁に地震力の多くを負担させる構造で、高さ 60 m~ 150 m程度のタワー型建物や板状建物に適した構造形式です。純ラーメン架構に比べて柱を少なくすることができます


柱RC梁S構造

柱RC梁S工法は、大きな圧縮力を受ける柱には鉄筋コンクリート(RC)造を用い、曲げ部材である梁には鉄骨(S)造を用いた混合構造です。梁をS造とすることで、RC梁に比べ大スパン化が可能となり、広い空間を確保できます。


CFT-SRC構造

CFT(コンクリート充てん鋼管)柱を用いて集合住宅を計画する場合、耐火被覆や振動および遮音性から、SC(鉄骨コンクリート)梁を採用してきました。CFT-SRC構法では、SC梁において耐力に寄与しない軸鉄筋を鋼管柱に溶接してSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)梁とすることにより、経済的で合理的な設計を可能にします。


外殻プレキャスト工法

「外殻プレキャスト工法」は、鉄筋コンクリート造における柱・梁の省型枠工法で、柱や梁部材といった構造体の外周部分のみを工場または工事現場敷地内にて製作し、型枠兼用として建物を構築するため、型枠が不要となります。

出来形管理

海底山脈築造技術

海底山脈築造技術は、人工勇昇流発生礁の施工において、「流向流速計測システム」、「投入位置解析システム」、「土運船位置誘導システム」、および「堆積形状計測システム」をリンクさせた独自の施工管理システムにより、ブロックや捨石などを所定の位置へと設置する高精度で無駄のない経済的な工法です。


映像による斜杭打設管理システム

映像による斜杭打設管理システムは、斜杭打設の施工性・打設精度の向上、および打設船の誘導・位置決め、作業の迅速化を目的に開発・実用化しものです。杭誘導員の代わりにトータルステーションに取り付けたCCDカメラで杭(位置・角度)を視準し、その映像を杭打設船に伝送・モニタ表示します。


構造物誘導・出来形管理システム「AR NaviジオモニⅡ」

「AR Navi ジオモニⅡ」は、従前の技術である「映像による杭打設管理システム(ジオモニ)」のハードウェアに、AR(Augmented Reality:拡張現実)技術を導入したソフトウェアを搭載した、新しい構造物誘導・出来形管理システムです。


ナローマルチビームを利用した測量システム

ナローマルチビームを利用した測量システムは、従来の単素子音響測深器に替えて、ナローマルチビームソナーを使用し、指向性の鋭い超音波を扇状に送受信することにより1測線で水深の2~7倍の幅の海底を一度に測量することができます。


Penta-NAISS(山岳トンネル計測データ一元管理システム)

「Penta-NAISS」は、施工時の観察・計測結果に加え、施工情報(いつ、どこで、何を施工したか)も一元的に管理できるシステムです。Penta-NAISSの運用により、観察・計測結果が半自動的に分析されるため、多様な視点からの評価が可能となり、迅速かつ適切に施工にフィードバックすることができます。

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