研究・技術開発紹介

研究・技術開発紹介

五洋の技術 土木技術 : 港湾海洋構造物

施工

NDR工法

NDR工法(Neo-Dry Repair Method)は、河川や港湾の水中構造物を、陸上条件と同じようにドライ状態で調査、補修、補強を行うための仮設工法です。仮設用鋼製函体を用いてドライ状態にすることにより、安全で高品質な施工を可能にする工法です。


クレイガード工法

クレイガード工法は土質遮水材料を用いて管理型海面廃棄物処分場の側面や底面を遮水する工法です。土質遮水材料は自己充填性・変形追随性を有しており、地盤の沈下や波浪などの外力に対しても追随し、長期間にわたって遮水性を維持することが可能です。


透過水平版付スリットケーソン VHS工法

VHS工法は、鉛直スリットを有する前壁・中間壁・後壁と、水平スリットを有する頂版で構成されている低天端着底式の海域制御構造物です。


斜面スリット型透過式ケーソン S-VHS工法

S-VHS工法は、斜面を有する低天端有脚式の海域制御構造物で、優れた消波性能、経済性を有します。


最終接合工法(キーエレメント工法)

キーエレメント工法は、これまで必要とされた沈埋トンネルの最終継手工を省略する技術です。本工法は、従来工法であるVブロック工法の接合原理を応用したもので、くさび形の最終沈埋函(キーエレメント)を、自重と水圧を利用した水圧接合によって既設沈埋函と密着させます。


最終継手工法(Vブロック工法)

Vブロック工法は、くさび形のブロック(Vブロック)を大型起重機船で最終継手部に沈設し、接合する工法です。本工法では、Vブロックの自重と上下に働く水圧差を利用した水圧接合によって、Vブロックを既設沈埋函と密着させます。


ケーソン無人化施工技術

ケーソン無人化施工技術(Unmanned Caisson Installation System: UCIS)は、ウインチ方式によるケーソン据付において、従来はケーソン上で作業員によって行われていた注排水操作や、水位監視、ウインチ操作、ケーソン動態監視などの作業を、遠隔制御・監視するシステムです。


海底山脈築造技術

海底山脈築造技術は、人工勇昇流発生礁の施工において、「流向流速計測システム」、「投入位置解析システム」、「土運船位置誘導システム」、および「堆積形状計測システム」をリンクさせた独自の施工管理システムにより、ブロックや捨石などを所定の位置へと設置する高精度で無駄のない経済的な工法です。


ジェットポンプ式サンドバイパス工法(J-SB工法)

ジェットポンプ式サンドバイパス工法(J-SB工法)は、堆積海岸域の砂を固定式ジェットポンプで吸い込み、配管を通して侵食海岸域へスラリー輸送することで、侵食された海岸を復元させる技術です。

構造

新型(大変形追従)継手 クラウンシール

クラウンシール式継手は大変形に対しても追従可能で、耐震性が向上した沈埋トンネルの継手技術です。


シップリフト

シップリフトは、エレベーター方式による船舶等の進水・陸揚げシステムです。回転速度を一定にしたホイストモーターを採用することで、船体への不均等な負荷を生じさせることなく船舶を上下架できるため、従来の斜路(スリップ)方式と比較し、船体や船底機器類への損傷リスクを回避できます。


ハイブリッド重力式桟橋

ハイブリッド重力式桟橋は、重力式岸壁と桟橋の長所を併せ新しい形式の岸壁構造です。上部工を底版上の柱体により支持する構造となっており、一般的な重力構造であるケーソン式岸壁に比べて軽量であり、作用する土圧も少なくなるというメリットがあります。

施工管理

映像による斜杭打設管理システム

映像による斜杭打設管理システムは、斜杭打設の施工性・打設精度の向上、および打設船の誘導・位置決め、作業の迅速化を目的に開発・実用化しものです。杭誘導員の代わりにトータルステーションに取り付けたCCDカメラで杭(位置・角度)を視準し、その映像を杭打設船に伝送・モニタ表示します。


構造物誘導・出来形管理システム「AR NaviジオモニⅡ」

「AR Navi ジオモニⅡ」は、従前の技術である「映像による杭打設管理システム(ジオモニ)」のハードウェアに、AR(Augmented Reality:拡張現実)技術を導入したソフトウェアを搭載した、新しい構造物誘導・出来形管理システムです。

調査・モニタリング

港湾施設の維持管理支援システム

港湾構造物の点検・診断~予測・評価~施工~管理までの一連の維持管理業務について、多様な補修・補強工事で培った情報・ノウハウを駆使して、経済的・計画的なトータルプランを提案する。

材料

塩害抑制表面含浸材「T&C防食-塩害用-」

「T&C防食-塩害用-」は硬化後のコンクリート表面に浸透性の高い無色透明の緻密化と撥水化を促す2種類の液体を塗布することで、コンクリート表面の外観を変えることなく浸透部を緻密化した上に、更に撥水性を付与することができるハイブリッド型の表面含浸材です。高い塩害抑制効果を有します。


コンクリート用高性能被膜養生剤「クラテキュア」

コンクリート用高性能被膜養生剤「クラテキュア」は、水分閉鎖性に優れた油性成分を有した乳化剤であり、初期材齢時のコンクリート表面に噴霧することで半固形の油性被膜を形成します。養生時に水分蒸発を抑制することからコンクリートのひび割れを防ぐ効果があり、構造物の品質と耐久性を向上させ、構造物を長寿命化させます。

安全

全船舶運航安全管理システム

全船舶運航安全管理システムは、航行船舶との接近・衝突の防止目的として、一般船舶や工事用ブイ、作業船の配置状況をモニタ表示することで、工事海域での運航状況を工事事務所や作業船など複数の場所で監視する装置です。


自動潜水管理システム

自動潜水管理システムは、高気圧作業安全衛生規則に則った潜水計画を自動的に作成することが可能であるとともに、潜水士に水深センサを装着することで、潜降開始から浮上までの一連の潜水作業時間と潜水深度を自動計測することができます。


ICタグによる水中転落者早期検知システム

ICタグによる水中転落者早期検知システムは、水中転落者を早期に発見して救助するために、作業員にアクティブ型無線ICタグを携帯し、水中転落の発生を30秒程度で検知し、報知できるシステムです。


水中ポジショニングシステム

「水中ポジショニングシステム」は、潜水士や吊荷に取り付けたトランスポンダと、潜水士船や作業台船に設置した送受波器、GPS、コンパスなどによって、水中における潜水士や吊荷の位置を把握できるシステムです。


NEWネオソーラーⅢ

NEWネオソーラーⅢは、複数の全方向対応LED灯を同期点滅させることにより危険箇所を明示できる、海上および陸上の土木工事全般で使用可能な防水型ソーラー点滅灯です。

船舶・機械

五洋式捨石ならし機

五洋式捨石均し機は、海上からのワンマンコントロールで行える8脚歩行式のロボットタイプで、従来の人力作業と比較して、大幅な作業効率および安全性の向上を実現した方式です。


多目的自航式起重機船「CP-5001」

「CP-5001」は、大型の全旋回式起重機を装備し、クレーン作業、浚渫作業(砕岩含む)、魚礁沈設など多彩な作業が可能な、近海区域内を自航できる作業船です。また、最新技術を駆使した大幅な自動化の採用により、機動力と安全性を強化した国内初となる大型の多目的自航式起重機船です。


450トン吊り全旋回式起重機兼杭打船「CP-4501」

CP-4501は船首に配置したコントロール室で船体と杭の打設状況を集中管理することにより、作業の安全と効率化を図る全旋回式起重機兼杭打船です。本船にはスパットが装備されており、狭い場所や作業エリアの制約を受ける場所、潮流に影響され易い場所においても本船の操作性と安全性の向上を図っています。

環境

吸水性泥土改質材「ワトル」

吸水性泥土改質材「ワトル」は、製紙会社から発生するペーパースラッジ焼却灰(PS灰)に特殊薬剤を混合し水和処理した製品です。港湾・河川・湖沼での浚渫土処理だけでなく、陸上の掘削工事にともなって発生する泥土や汚泥の処理に活用できます。

解析

港湾構造物の地震時応答解析(FLIP等)

港湾構造物の地震時応答解析(FLIP等)では、地盤の“液状化”や“構造物と地盤の動的相互作用”を考慮して、構造物の変形量等の耐震性能を数値的に評価できます。

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